第二期第３回配信の開始です。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、第二期第２回配本の季刊「悦」からの短編には、あの大震災を巧みに取り入れた作品が、ちらほらと。
やはり、エンターテイメントは時節に敏感だったのだなぁ、とあらためて実感。確かに執筆のタイミングで大震災は起こったのですね。決して気安く扱えない背景を、著者の方々は極々自然体（これが一番難しい）で、作中に……。
当時を思い出すと、「悦」を出すための紙の確保、印刷所の機械の様子などなど、奔り回ったことをつい思い出してしまいました。
そして、好評をいただき、乃村寧音さん、書下ろしを連続で配信！　一方で、すでに６００冊刊行も目の前になってきた、睦月影郎先生のノリに乗っていた時期の作品も配信できました。

さて、第３回配本、乃村寧音さんに続き、沙布らぶさんの登場です。ＥＬ初挑戦のみならず、大変、難しいテーマと格闘。完成度はいかがなものでしょうか。ぜひぜひ、ご一読を！　
さらに、ああ、さらに瀬井隆先生からは、「悦」休刊により、いまのところ延期を余儀なくされている「第三回・団鬼六賞」の応募のために準備されていた原稿をお預かりしました。したがって、かなり以前に書き上げられていたものですが、いままさに御蔵出、です！　この作品が、さて、予備選考、中間選考、最終選考でどう評価されたか、あるいは、途中で残念な結果となってしまったか、それはいまとなってはなんとも言えません。が、やはり当時の瀬井隆節満載の作品です。こうした経緯の作品を預けていただいた、勇気と御厚情に感謝。そしてこちらは、９月いっぱいは「無料」です。ぜひぜひ、お目通しください！　

他の短編も趣向を凝らした作品揃い。あいかわらず、ゆっくり、ですがどうぞ御贔屓に！！